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ヒロイグイ・ペイジ

27686615Reblog好きの名無しさん:2008/03/01(Sat) 21:50:49 ID:TeXT
視野

toukubo:

編集者と話していてなんどか出たことを列記する。

国連で働いていて、紙の使用量についてISOがある。

また紙は世界において高額である。 

紙はタンジブルである。

統計が欲しいが、紙で情報収集をし、紙を導線においておくことで供給とし、それに基づいて編集者が編集をうり、カメラマンが作品をうり、メディアが広告とする、というスタイルが可能なのは日本などの先進国だけであり、また韓国や日本と同様に、「英語がだめで、インターネットの情報がとれない」という国のみになっている。

例えばアフリカ大陸なり、アジア諸国なり、ほかの地域で、雑誌や本の流通も印刷もできないような情報環境に訪れたインターネットは、最初から唯一のマスメディアとして登場する。国連のボスはもともとイギリス人だが、世界各地をみていると、日本の紙の使いっぷりには驚くというし、また途上国での紙媒体の弱さと、すするようにネットワークインフラを利用する人々についての印象を教えてくれた。 

「でもやっぱり紙は残る」なんていう発言をする編集者たちに、「紙がそもそもないのが世界の情報環境のデフォルトだ」というのはおどろくべき事実なんだろうか。

日本の編集者の英語能力は、語を操る人たちであるのに、はなせる人で1割以下、かける人で2割以下、読める人で5−8割程度、といったところだと大手編集の将来有望な友人がいっていた。

日本の出版が死なないと思っている編集者はやばい。おつきあいしている著名デザイン会社もまだデザインしを出していて、本にしかできないこと、質感などはまだまだたくさんあるといっていた。僕は基本的には愚かだと思う。ここで美しいのはその愚かさのみだ。

日本の編集のうちのほとんどが、人が作った雑誌の魅力のうえで、しかれたレールの上で編集をしているにすぎないし、有名大学でてそのままはいってるだけで、情報発信者でいられている気になっている。まるで自分の作品であるかのように自分の関係する雑誌を語る。

グーグルは編集だ。編集者たちがグーグルを使っているのに、雑誌編集のレベルはウェブなんかにはほとんどないレベルだというときに、彼らは情報収集においてグーグル以上の方法をほとんど知らない。彼ら自身がアルゴリズムによって編集を行っているのに、より高度なデータを恐ろしく精緻なプログラミングアルゴリズムによって自動化しているグーグルなりスタンブルアポンなりタンブラーのような編集の新潮流を根本的に理解できない。もはや編集はプログラミング能力なしには行えなくなる時代になりつつある。プログラミングとは、別に現状のようないわゆる機会言語の操作だけにとどまらないが、それでもそこにあるコーディングの素養が古典編集を消し去る時代はくる。ちょうどプログラマーに必要なモデリングの能力や訓練、条件分岐やカバレッジの能力で育つ目が、すでに職能を超えて、ユニバーサルな「目」であるように。

さて、インドにモニターを持っていく。インドの24−27のプログラマー100万人で最もよい開発環境、カスタマイズされたキーボードとマウス、24インチ+デゥアルのモニター、最低4Mの回線を提供する。

Geeks In Indiaプランで日本をたたく。まだ日本にはギークの勢力が育ちきってすらいないなか、ギークを統計的に育てて世界をたたく。

コンタクトレンズをいれたときに、恐ろしい視界が得られて驚いた。もちろんこれは「トムヨークの左目」に僕たちが邪推するように、うつくしいメロディにはよい視界は不要かもしれず、鋭い示唆/視差には、タンザニアで必要な視差は不要かもしれないのにもかかわらず、ldrizeやautopagizeやminibufferやtumblrや新しいアルゴリズムと照度と反応速度の高いインターフェイス の前には巨大モニターはいらないかのようであるのにもかかわらず、次のことをやる。意識的な動体視力の用い方と、最高のアルゴリズムの利用は、視野の拡大による脳の劣化を引き起こさない。ということを。

インド人には数学的な能力と訓練と人材と価格差がついている。が彼らはまだ漫画喫茶でプログラミングをしているにすぎない。200万のギーク予備軍が、まだ漫画喫茶でプログラミングをしているにすぎないという理由で、日本や世界各地のプログラマーととんとんのROIにとどまっている。

僕たちが彼らに提供するインフラは、

1.プログラミング能力とEQにともなって、人月神話から離れた評価というインフラ

2.インドの誰も手にしていない、優秀なプログラマーにとって重要な機材=世界を見渡せる視界

3.知的刺激と遊びの土壌

である。これで十分だ。sfcにはいってはじめてならったjavaの授業で、IIJの技術部のボスをやっていたらしい雇われ講師のすごい人は、ひととおりの基本言語文法だけ教えてAPIなどなにも教えなかった。そして「これで十分。もうなにもかもできる。」といった。僕はそのとおりに、周りがアプレットでマルバツゲームをつくっているなかで、一人だけ、グーグルアルゴリズムに近しいようなサーチエンジンを、パーサーもAPIという概念も、networkプログラミングも、ポインタすら知らない間に、つくった。僕がそのときに体験した失敗は後から見直してみれば「グーグルをつくるのに必要なのはアイデアではなくて、一人二人の天才プログラマーと、きちんとした計算機資源や資金調達のスキームの方、プログラミング抽象化レイヤーだ」だった。だから僕はストーリーテラー計画に忙しいなかでぎりぎりGeeks In Indiaプランを作る。最初に彼らにめばえるのはギークらしい自主性だろう。ひと月いってライフハックを仕込んでくる。日本でもまだほとんどされてないような先端的で天才的なライフハックを徒弟制でフォークしてくる。

さようなら日本とだれもがいわずに日本を離れる。彼らはナショナリズムもそのアンチもないままに、ただただカイゼンのために自然と無意識で離れるので、きづいたら日本にいないようだ。僕も彼らの後をおう。

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